羊羹にまつわる驚くべき歴史とは

羊羹は中国料理?

羊羹は日本を代表するれっきとした和菓子だと思われがちですが、そのルーツが中国にあるのを知っている方は少ないかもしれません。しかも、もともとはお菓子ではなく料理だったと聞いて驚く方もおられます。

羊羹の歴史をたどっていくと、南北朝時代にまでさかのぼります。毛脩之という中国の武人が太武帝に羊のスープを作ったところ喜ばれ、この料理が羊羹と呼ばれていたのです。その後鎌倉時代から室町時代に中国に留学した禅僧を介して、日本に羊羹という料理が知られることになります。しかし、禅僧は肉を食べることが禁じられていたため、羊肉を使った羊羹は食することができません。そこで、肉の代わりとして小豆を使ったのが和菓子羊羹の始まりとなりました。

ちなみに、和菓子羊羹が作られるようになった頃、砂糖は高級輸入品でした。そのため砂糖ではなく甘葛を用いて羊羹を作るのが一般的でした。現在のような砂糖を使った羊羹になったのは琉球王国周辺で黒砂糖が生産されるようになった17世紀以降のことだと言われています。

羊羹の種類

現在では庶民でも気軽に食べることのできるようになった羊羹ですが、羊羹とは総称で実は3種類の羊羹があります。まずは元祖羊羹ですが、これは「蒸し羊羹」と呼ばれます。もともとは小豆だけが入っていましたが、今では季節によって栗やイモを入れた蒸し羊羹も販売されています。

とはいえ、一般的に羊羹というと「練り羊羹」のことを指しています。練り羊羹を作るときには大量の砂糖を使って小豆あんと練り、寒天で固めます。小麦粉や上新粉雨などを使って蒸して固める蒸し羊羹とは材料が異なるります。歴史的には、江戸時代の後半頃には練り羊羹が登場していたと言われています。当時羊羹を作っていた和菓子屋の中には現在に至るまで羊羹を作り続けているお店もあります。

そして、3種類目の羊羹は「水羊羹」です。水分が多めでつるりとした喉ごしのよい水羊羹は夏に食べたくなります。昔は蒸し羊羹のように作られていたようですが、現在は練り羊羹とほぼ同じような原料で作られています。練り羊羹と比べると水分が多く糖分が少ないため、賞味期限が短いという特徴があります。

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