秋の味覚栗きんとんの歴史とは

栗きんとんの歴史

秋といえば栗きんとんの季節ですね。季節限定で販売していることが多いため、時期を外してしまうと食べられないことも。栗きんとんは岐阜県中津川市の名物として有名で、主に岐阜県の和菓子店等で販売されています。東海地方の方は栗きんとんで季節を感じる方も多く、年に1度は必ず食べておきたいと言われるほどです。

この地方では江戸時代のころにはもう栗きんとんの歴史は始まっていたようで、当初は各家庭で作られていました。そして明治時代になって菓子屋が商品として販売するようになり、その後大正時代には栗の栽培が始まってより一層栗きんとんの生産が増加していきます。

栗きんとんには2種類ある?

ちなみに、栗きんとんといえば2種類あるという話を聞かれたことはありますか。実は東京近郊の方が栗きんとん(栗金団)と聞けば、おせち料理に入っているさつまいものあんと栗の甘露煮を絡めた料理を思い浮かべることでしょう。でも、岐阜周辺の中部地方の方にとって栗きんとんとは栗と砂糖を使った和菓子。名前は同じでも別の食べ物なんですね。

栗きんとんに適した栗とは

では、和菓子の栗きんとんを作るのに、適した栗があるのでしょうか。岐阜県産なかでも恵那栗と呼ばれる品種の良質な栗が、栗きんとん加工に適していると言われています。土づくりから栽培条件に至るまでしっかりと管理された環境で育てられたのち、契約先へと出荷され、極上の栗きんとんへと姿を変えます。

その他栗を使った和菓子

秋の味覚、栗を使った和菓子は栗きんとん以外にもたくさんあります。たとえば、明治時代から受け継がれてきた「なごみの米屋」の「栗羊羹」は大粒の栗がゴロゴロと入った秋ならではの贅沢な一品。また、一番シンプルな栗のお菓子といえば「甘栗」でしょう。京都の「林万昌堂」は、店主が自ら厳選して買い付けた河北栗子を使用した極上甘栗と名高いです。みなさんも秋ならではの和菓子で季節を満喫してくださいね。

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