1栄養面では「粒あん」がおすすめ
和菓子といえばあんこを使ったお菓子が多く、「こしあん」や「粒あん」など種類もあり、使い分けられています。同じ小豆から作られるあんこですが、栄養にも違いがあります。2種類のあんこを比較した場合、健康への効果が高いのは粒あんです。粒あんには小豆の皮も含まれており、こしあんよりも栄養が豊富にあります。
2.あんこの栄養とは?
小豆には鉄分が豊富で、その量はほうれん草の約1.4倍も含まれています。鉄分は赤血球をつくる材料で、体内に酸素を運ぶために重要な働きをする成分です。鉄分が不足すると、貧血や集中力の低下など多くの問題につながります。また、鉄分は美容にも重要なコラーゲンを作る材料になるため、美肌にも効果的です。
3.あんこの皮の栄養
粒あんの材料である小豆の皮には多くの栄養分が含まれています。小豆の皮にはサボニンと呼ばれる成分が含まれており、お酒や脂質の多い食事で弱った肝臓を回復させ、生活習慣病の予防に効果的です。また、サボニンには体内に溜まった余分な水分を排出される効果があるので、むくみ解消にも期待できます。脂が多い食事を摂る方やダイエットをしている方にもおやつとしておすすめです。しかし、あんこは糖質が多い食材なので、食べ過ぎには注意が必要でしょう。
小豆の皮には、サボニンの他にも、ビタミンB群が含まれています。中でもビタミンB1が豊富で、肩こりなどの疲労回復にも最適なビタミンです。ビタミンB1には、腸内環境を整える食物繊維やミネラルが含まれます。腸内環境が乱れていると免疫力が低下してしまい、体調を崩す原因になってしまいます。腸内環境を整える働きがある食物繊維やミネラルを摂取することで、免疫細胞が活性化され、腸内環境を整えてくれます。
粒あんは健康だけでなく、美容にも効果的で、小豆に含まれるポリフェノールは、血糖値を低下される効果や抗酸化作用が豊富です。ダイエットやアンチエイジングなど幅広い効果に期待できるでしょう。