1.ヘルシーな寒天
寒天は、和菓子作りに欠かせない材料です。夏になると食べたくなる寒天は、ヘルシーで栄養がある食材です。今はコンビニなどで簡単に手に入れることができるようになりましたが、寒天の栄養について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか？
寒天には3種類あり、その種類を使い分けることによって、出来上がる料理も変わってきます。寒天の原材料は、天草やオゴノリなどの海藻です。天草を煮ることによってトコロテンを作り、乾燥させたものが寒天です。調理をする前の寒天は乾物なので、長期的な常温保存が可能ですが、調理をした後は保存ができないため、2～3日で食べきるようにするとよいでしょう。
2.寒天の栄養素とは？
寒天の原材料は海藻なので、成分のほとんどが食物繊維です。その他、水分とミネラル、カルシウムやカリウムなどが含まれています。食物繊維が豊富なので、腸内環境を良くし、便秘解消に繋がります。食物繊維が水分を含み、吸収して膨らんだ後、スムーズな排便を促してくれる効果があるのです。また、水分を吸い込む性質が優れているため、食べた後は満腹感が得やすく、食べ過ぎることを防いでくれる効果があります。食事の量が減ることで、ダイエットにも効果的です。
食物繊維には、コレステロール値を下げる作用もあります。コレステロールは、消化液である胆汁酸の材料になり、腸壁から吸収されるので、再度コレステロールとして生産されます。しかし、食物繊維を摂取することで、胆汁酸を腸内で吸収し、身体の外へ排出してくれます。その結果、コレステロールが溜まりにくい身体になれるので、コレステロール値が下がるでしょう。
さらに、食物繊維は糖の吸収スピードを遅らせるので、血糖値が上昇しにくくなります。高血圧の原因とされる肥満や糖尿病の予防にもおすすめです。寒天は100gあたり3キロカロリーなので、ほぼカロリーはありません。そのため、肥満や血糖値の改善に効果的で、血圧も下がることが期待できるでしょう。
