お餅とお団子の違い
「お餅」と「お団子」は同じような見た目をしていますが、決定的な違いがあることをご存知でしょうか。違いは原材料である米の状態であり、お餅はお米を粒のまま作り始めるのに対し、団子はお米を粉末の状態にしてから作り始めます。他にも明確な違いがあり、お餅はもち米を蒸した後、杵(きね)でついて粒を潰します。団子はまずお米を粉末状にし、水を入れて手で捏ねます。お餅は縄文時代の後期に生まれたものですが、団子が生まれたのは平安時代でなり、歴史に随分と差があるのも特徴です。
お餅には焼き餅や牡丹餅、安倍川餅、草餅、五平餅などがありますが、現在自宅でお餅を作るのであれば、餅つき機を利用する必要があります。とはいえ、どの家庭でも餅つき機があるわけではありません。そのため、自宅ではお団子を作るのが簡単でいいでしょう。熱湯を使うので気をつける必要がありますが、子供と一緒に団子を丸めたりすると、コミュニケーションの一つにもなっておすすめです。
お月見団子の作り方
よくあるお月見団子は、材料も少なく、手軽に作ることができます。材料は、お団子に上新粉150g・白玉粉30g・ぬるま湯120ml、みたらしのあんに上白糖大さじ2・醤油大さじ2・片栗粉小さじ2・水大さじ4です。まず白玉粉にぬるま湯を加え、耳たぶ程度の弾力がでるまで混ぜます。混ぜたら団子状に丸め、鍋いっぱいのお湯で順番に茹でます。茹で上がったら冷水にさらして水気を切りましょう。みたらしあんは、材料を全て混ぜてから弱火で熱し、焦がさないように木べらで混ぜながらとろみを出します。みたらしあんが冷めないうちに団子にかけると、一層美味しく食べられるのでおすすめです。団子にはみたらし団子だけでなく、餡子団子、草団子、きなこ団子などがあるので、好きなトッピングをして楽しむのもいいでしょう。
和菓子は身近にあるものの、作り方や発祥の意味を知っている人は少ないものです。和菓子に少しでも興味を持っているのであれば、和菓子専門店に足を運んでみてはいかがですか。