饅頭の由来
饅頭は昔から身近にあり、冠婚葬祭などの行事にもよく手土産として選ばれるため、何度も食べたことがあるという人が多いのではないでしょうか。そんな饅頭ですが、歴史や形の意味についてはあまり知らないという人がほとんどだと思います。饅頭はもともと三国志で有名な諸葛亮孔明が作り、室町時代に中国から言い伝えられたと言われています。当時は羊や豚の肉を麺で包んだもので作られていましたが、日本人の好みに合わせて餡が包まれるようになりました。そして、実は饅頭が丸いという形にも意味があります。「何事も丸くおさまりますように」という意味が込められ、結納の際お土産に選ばれるお菓子の一つでもあるのです。
饅頭のいろいろ
現在、饅頭には多くの種類があり、一般的に食べられる蒸し饅頭、山芋をすり下ろした皮で作られる薯蕷饅頭、もち米と米こうじでつくられる酒饅頭などがあります。他にも、温泉の蒸気で蒸される温泉饅頭、焼いて作られる広島名物のもみじ饅頭などは、誰もが目にしたことがあるのではないでしょうか。中でも日本三代まんじゅうと呼ばれる「志ほせ饅頭」と「大手まんぢゅう」、そして「柏屋薄皮饅頭」は特に有名なので、機会があれば一度口にしてみるのがおすすめです。
饅頭を作ってみよう
身近にある饅頭ですが、実は家でも簡単に作ることができます。材料は10人分で薄力粉100g・グラニュー糖20g・水50cc・重曹3g・餡子250gのみです。餡子以外の材料をよく混ぜ、出来上がった生地と餡子を10等分し、生地を広げて、餡子を入れたら包んで饅頭の形を作ります。そして、クッキングシートを敷いた蒸し器で5~8分ほど蒸すと完成です。上手に作るコツは、包んだときに上になる部分の生地を厚めにしておくことです。シンプルなものであれば自宅でも簡単に作ることができるため、一度作ってみるのもいいのではないでしょうか。実際に作ってみると、お店に並んでいる饅頭との違いも発見でき、様々な違いを一層楽しめること間違いありません。