お供え物「落雁」のおいしい食べ方

落雁とは

落雁(らくがん)とは、でんぷんに砂糖や水あめ、わずかな水分を混ぜたのち、型を取ったものを乾燥させ着色したものです。和菓子の世界では干菓子の分類に入り、日持ちもするため仏壇などの供物として使われることが多いお菓子です。地域によっては和三盆を用いた落雁も存在します。
また、このところでは仏壇への供物専用として非食用の落雁も販売されることがあります。

蓮の花を模したものや、果物の形などがポピュラーなので、落雁という名前を知らない人でも、見たことがある人は多いのではないでしょうか。

落雁が供物の定番となった理由

昔、目連(もくれん)というお坊さんが、死後餓鬼道に落ちてしまった母親を救うために、自恣日(じしにち:7月15日、僧侶が夏の修行を行うとする夏安居の最終日)においしい食べ物をふるまう百味飲食を行ったとされています。その善行が認められ、母親は餓鬼道から天上界へ昇ることができたといういわれがもととなっています。
落雁は餓鬼道から母を救うために初めに供えられたものであり、百味飲食でも甘いもののひとつとして選ばれたものでした。今では、四十九日までの間に供える供物として、落雁が定番となったと考えられています。

故人と落雁をシェアしよう

落雁を供えた後は、処分してしまうという声も聞かれます。百味飲食の意味合いからすれば、故人に供えた落雁は生きている人たちとシェアすることが一番です。ただしどんなに質が良い落雁であっても、食べにくさを感じることがあります。

落雁はお茶と一緒になどの方法で、そのまま食べることもできますが、粉砕して粉状にしたものを料理の甘みつけに使うことができます。着色されているものでも煮物などに使えば、気になりません。
生姜湯や葛湯を作るときの甘みに用いると、ふんわりとした香りにとろみがついて冬場に最適な飲み物となります。供物用の落雁でもリメイクができるので、故人を偲びながら、何らかの形で食してみるとよいでしょう。和菓子は故人を結び付けてくれるきっかけにもなります。

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