和菓子店では練りきりをチェック！
薄茶のおもてなしに出されることが多い生和菓子。職人さんがひとつずつ手作りをしています。もし、和菓子店に出かける機会があったら、練りきりに注目してみましょう。
練り切りとは、白あんと山芋などのつなぎを合わせて作った練りきり生地を型どって作られます。しっとりとした食感と程よい甘さが人気です。練り切りを作る際には、木べらや木型などさまざまな道具を駆使して、自然や風景などを表現しています。その時期に合わせた創作練りきりを発表しているお店もありますので、目で楽しめます。
どんな練りきりがあるの？
意匠はそのお店によってさまざまですが、冬の椿や秋の菊、モミジなど一目季節が感じられるものが一般的です。夏の時期になると、寒天と組み合わせて水面をイメージした和菓子なども販売されます。お店によっては、その時々の時事問題を反映させた練りきりを販売することもあるようです。
お店では常時、複数種類の意匠で練りきりを販売しているので、その華やかさに圧倒されることでしょう。どの練りきりを購入するか選ぶ楽しみもうまれます。
味からも季節を感じられます
練りきりはいつも同じ味ではありません。バレンタインデーの時期には生チョコレートを合わせたものや、桜やイチゴの香りがする練り切りなどを作る和菓子職人もいます。洋菓子とは異なり強い香りをつけることはありませんが、口に入れたときにほのかに風味が感じられるよう工夫されているのが、和菓子ならではといえるでしょう。
寒天菓子の場合、天草のにおいを消すためにハッカの香りをつけることもあります。このように、目で見るだけではなく香りや味でも季節を楽しめます。
練りきりでパワーをもらおう
練りきりはひとつ食べるとおなかも満たされます。職人さんが考案した意匠からは、季節が感じられるうえ、香りや味からもイメージが浮かぶことでしょう。仕事や学校でなかなか季節の移ろいを受け止める機会がないという人も、和菓子からそのパワーをもらってみてはいかがでしょうか。
